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コラム
2019.03.11
両親が亡くなった時など実家を相続することになったという方は多いですが、その際にどのような手続きを行えば良いのか迷ってしまったという方も多いです。
今後相続が控えている人などしっかり準備しておきたいという方は、相続の際の手続方法や放棄の方法などを知っておくと安心です。
実家を相続する場合の手順ですが、まずは相続税を納付するまでの日程の打ち合わせなどを行います。10カ月以内に相続税を納付しなくてはならないので、なるべく早めに日程は組んだ方が良いです。遺言書が残されている場合にはそれを確認し、相続人が他にいないかどうかの確認も行っていきます。相続財産と債務を出し、それぞれの評価を行い合計金額を計算します。合計金額が基礎控除を超えてしまう場合に相続税が必要となります。相続人が複数いる場合は遺産分割協議が必要で、遺産分割協議の後に親の家の場合であれば土地や建物の所有権移転登記が可能になるので登記を行い、相続税申告書を提出し相続税を納付して相続は完了です。
実家を相続する際の注意点ですが、相続した親の家に誰も住まないのであれば放置しないで処分を検討するということです。
と言うのも、空き家の管理というのは非常に大変でメンテナンスをしないと家屋が傷んでしまいます。また、固定資産税も必要になるので支出も増えてしまいます。
売却をする際にも注意が必要で、名義変更をしておかないと売却することは出来ません。相続登記による名義変更には期限がないので後回しにしてしまいがちですが、名義変更をしておかないと処分出来ないだけではなく将来的に相続人が増える可能性や他の相続人とのトラブルなどの元になる可能性があるのです。
親の家を相続して売却したくても、親の家がなかなか買い手の見つからなそうな場所にあったり古くなった家屋を取り壊してからの売却だと足が出てしまうというケースも少なくありません。そういった場合には相続放棄をすることが可能です。
相続放棄の手順ですが、家庭裁判所へ相続放棄の申述をしなければなりません。ただし、この場合親の家だけを放棄するのではなく、被相続人の遺産は一切引き継ぐことが出来ませんので注意です。
また、後順位の相続人がいる場合はその方たちの同意を得る必要もありますし、相続を放棄しても管理責任を問われる可能性もあるので注意しなければなりません。
親の家を相続するには相続財産と債務を計算し、必要があれば相続税の申告書を提出し相続税を納付する必要があります。
親の家は相続放棄することも可能ですが、その他の遺産や他の相続人との問題もあるので事前によく相談し、必要に応じて専門家に相談するということも重要です。